ミャンマー道路舗装事業

舗装とは

「舗装」とは道路の表面をアスファルト、コンクリート、石、砂利などで覆い、砂ぼこりやぬかるみの発生を防ぎ、耐久性を増すことです。日本ではアスファルトやコンクリートによる舗装が一般的ですが、材料調達コストが高く、施工に技術を要するため、開発途上国では普及していません。現地の材料と労働力で出来る簡易な舗装が、開発途上国では必要とされています。

ミャンマーの道路を舗装する理由

ミャンマーの地方部には、道路が舗装されておらず、雨期になるとぬかるんだり水没したりして、交通が途絶えてしまう場所が多くあります。危険な地域を避けて車両が通行するため、雨期の移動には相当な時間を要し、住民の日常生活や経済活動が著しく阻害されてしまいます。開発が遅れているミャンマー地方部の道路交通を迅速に確保するために、JIPは簡易舗装の技術基準を作成し、舗装の普及に努めています。

ミャンマー地方部の雨期の未舗装道路

プロジェクト紹介資料

草の根技術協力事業の背景と概要_神長様

舗装技術マニュアルの概要並びにその普及と活用_吉兼様

日本の舗装技術の国際展開

プロジェクトの経緯

JIPが2011年度に実施したミャンマーでのあるプロジェクトにおいて、ミャンマー工学会会長のウー・ハンゾー氏(現在の建設大臣)から、独自の舗装技術基準を日本の協力で作りたいとの要請を受けたことから、プロジェクトが始動しました。

翌年にはJIPより調査団を派遣し、JICAの資金援助によりミャンマーの舗装技術基準を策定することが決定しました。2011-2014年度の第一期、2016-2020年度の第二期に渡り、日緬双方の専門家を集めた合同技術委員会の定期開催、現地の住民と一緒に行う試験施工、マニュアルの策定などを通じて、ミャンマーの実情に即したやり方を模索しながら、舗装の普及と品質の向上に努めています。

2019年度第四回日緬合同技術委員会をミャンマーで開催
道路舗装の施工手引書を作成
2018年度第三回日緬合同技術委員会をミャンマーで開催
道路舗装マニュアルを作成
2017年度第二回日緬合同技術委員会をミャンマーで開催
エーヤワディ地域ピヤポン地区にて、試験施工を実施
2016年度第一回日緬合同技術委員会を日本で開催
2016年4月「貧困地域における労働集約型簡易舗装工事の持続的な自立支援事業」を開始(JICA草の根技術協力事業〈草の根パートナー型〉により2021年4月まで実施)
2014年度第四回日緬合同技術委員会をミャンマーで開催
道路舗装マニュアルを完成
2013年度第三回日緬合同技術委員会をミャンマーで開催
エーヤワディ地域エレガレ地区にて、試験施工を実施
2012年度第一回日緬合同技術委員会をミャンマーで開催
第二回日緬合同技術委員会を日本で開催
2012年6月「エーヤワディー・デルタ地域における雇用促進のため の労働集約型道路整備(路面処理)に関する人的資源開発事業」を開始(JICA草の根技術協力事業〈草の根協力支援型〉により2014年9月まで実施)
2011年度「ミャンマー連邦共和国レインド村における生活道路簡易補修プロジェクト形成調査」(外務省国際協力関係NGO補助金プロジェクト調査事業により実施)における会議で、ミャンマー工学会会長のウー・ハンゾー氏(現在の建設大臣)から、自国の舗装技術基準を日本の協力で作りたいとの要請を受ける