《続報》今年度建設予定の沈下橋2本目が着工しました

今年度はミャンマーに2本の長い沈下橋の建設を予定しておりますが、北部サガイン地域にあるインドー6号橋に続き、南部カイン州にあるカイン15号橋でも、工事を開始いたしました。 カイン15号橋 設計図 コロナウイルスの影響により、ミャンマー国内でも依然として自粛要請が続いておりますが、このような状況の中、カイン15号橋では地元関係者らによる起工式が、年末に開催されることになりました。このことからも、住民が沈下橋の建設を心待ちにしている様子が伺えます。皆様の期待に応えられるよう、円滑に工事を進めて行きたいと思います。

いよいよ2020年度の沈下橋建設が始まりました

ミャンマー国内でもコロナウイルス感染拡大が続いているため、日本からスタッフが未だ渡航出来ずにおりますが、現地のスタッフ、建設会社および政府関係者の協力により、沈下橋の工事に着手いたしました。 ミャンマー北部サガイン地域にあるインドー6号橋建設予定地では、地元の住民や行政関係者が立ち合いのもと、橋の位置および高さを確定しました。 インドー6号橋 設計図 ※当初は152mの予定でしたが、雨期の状況や地元住民の要望などにより、56m分の資金をDRRD(ミャンマー建設省地方道路開発局)が負担し、208mの沈下橋を建設することになりました。(JIPがこれまでに建設した中では最長) 橋の中心線に黄色い旗が立てられました。 橋桁の位置に白いボードが取り付けられました。 Nant Thar側の橋の開始地点付近の定点写真から、雨期と乾期で水位が違う様子が分かります。 最後に、昨年の乾期の様子です。乾期でも水深があるため、住民が協力して歩道橋と車道橋をかけていましたが、雨期になると洪水で流されてしまうので、毎年かけなおす必要がありました。沈下橋の建設によりその負担がなくなり、農業など本来の仕事に労力を割くことが出来るようになります。 これから乾期が終わる6月までの半年間、無事に沈下橋が完成できるよう、現地と密接に連携を取りながら、円滑に工事を進めて行きたいと思います。

『外務省日本NGO連携無償資金協力』の採択により、今年度もミャンマーに沈下橋を建設することが決定しました

新型コロナウイルスの影響により世界中で混乱が続く中、JIPは9月11日に外務省と契約を締結し、引き続きミャンマーで沈下橋の建設をすることが決定しました。今回はカイン州とサガイン地域に1橋ずつ、これまでで一番長い150m超の沈下橋の建設を予定しています。 現在ミャンマーでは、コロナウイルスの感染が急速に拡大し、JIPの現地スタッフによると、ヤンゴン市内は出勤停止、外出についても厳しく制限されているそうです。(2020/10/9時点)例年では、乾期に入る11月頃に建設を開始していますが、今年は感染拡大防止を念頭に、現地のスタッフと相談しながら、着工時期を見極めたいと思います。 2016年度の事業開始から早くも5年が経過し、ミャンマー国内には、JIPの現地スタッフをはじめ、建設会社、政府関係者など、頼もしい協力者、支援者が増えてまいりました。皆様の期待に応えられるよう、今年度もより一層気を引き締めて取り組んで行きたいと思います。

沈下橋の開通を祝ったのも束の間、雨期に入ったミャンマーで洪水が起こりました

開通式を行ったばかりのチャールイン(Kyar Inn)橋で、早くも洪水が起こり、沈下橋の沈む様子が確認されています。 《6月28日》マスク着用の中、地域住民や政府関係者が集まり、沈下橋の開通を祝いました。 《7月1日》洪水発生。住民が様子を見守る中、JIPの沈下橋は水面下に沈んだものの、壊れる気配は全くありません。 《7月2日》半日後には水位が下がり、橋の供用を再開しました。 写真の木製の橋は、住民が乾期の間に架けて、雨期になると撤去していた橋です。JIPの沈下橋は、洪水で年に何回か渡れなくなることがありますが、基礎を頑丈に設計しコンクリートを用いているため流される事が無く、洪水が収まるとすぐにまた渡れるようになります。

《続報》2019年度の沈下橋残り3橋が完成間近です

2019年度の事業としてミャンマーに建設中の沈下橋残り3橋について、現地のスタッフより報告がありました。施工は順調に進んでおり、竣工したものから供用を開始するとのことです。 新型コロナウイルスの影響で、ミャンマー国内でも大規模な集会の催しは禁止されているため、今年は例年のように盛大な開通式を行う事はできませんが、多くの方に利用して頂き、明るい未来への希望の架け橋となることを願っております。 JIPでは、2020年度の沈下橋建設事業についても準備を始めています。先の見通しが立たない状況ではありますが、ミャンマーをはじめとした開発途上国の発展に向けて、引き続きご支援をよろしくお願いいたします。 Hong Tone(ホントネ)橋 塗装をすれば完成です。 沈下橋の横に架かる木造の吊橋は、ミャンマーの技術者が日本の橋を見学し、自分たちの力で作った橋です。一見頑丈そうですが、人と単車しか通れず、基礎が無い(浅い)ため、洪水で河床が削られると倒壊してしまう危険な橋です。 Shwe Khone Gyi(シュエコネジー) 橋 塗装をすれば完成です。 Kyar Inn(チャールイン)橋 18メートルのスラブ工事の後、コンクリートを流せば完成です。