JIPが2019年に建設したミャンマーのマグウェ州にあるタキン橋。架橋地点の川幅は約500mもあるため、当面現在の流水部に178mの沈下橋を建設し、残りの河川敷部は2か所にボックスカルバートの水抜き部を設けた盛土構造にしました。
今年5月に起きた洪水は、まだ雨期の初めにも関わらず、高水敷に盛土をして作った取り付け道路を全面的に乗り越える異例のものでした。そのため盛土部分がかなり被災したようですが、沈下橋本体は無傷でした。流されてしまった盛土部分の復旧も、地域政府の主導の下、1週間程度で終わりました。
この橋は住民からの要望が特に強かったもので、復旧の早さからもその重要性が伺えます。大洪水が起きても地域の力で容易に復旧できたことは、沈下橋という形式の優位性を裏付けすることになりました。
被災した盛土部分
地域政府による復旧の様子